夢のような会。蝶の治さんと梶原いろは亭精選若手の会!

 




 いろは亭精選若手の会!


 桂蝶の治さんとご一緒させていただきました。


遊京

「おはようございます!」


蝶の治さん

「おはようございます。よろしくお願いいたします!桂蝶の治です。」


遊京

「遊京です」


蝶の治さん

「実は一度だけ兄さんとお会いしたことがあるんですよ。。。」


遊京

「にぎわい座ですよね。」


蝶の治さん

「覚えていました??そうなんです!あの日、僕前座最後の高座で、ありったけの思いを込めた、変なからぬけやっちゃったんですよ。」


遊京

「あ、からぬけだったっけ。弥次郎かと思ってた。(変な高座だったのは覚えている)」


蝶の治さん

「弥次郎?いや、からぬけです。で、兄さんは手紙無筆をやられていました。」


遊京

「そうだっけ。(??怖いなぁ)」


 ここでお手洗いへ向かう蝶の治さん。出てきたところで話題を変えます。


遊京

「あ、トークは前にやる?それとも後にやる?」


蝶の治

「後で。」


遊京

「はいよ~。(速い。怖いなぁ)」


 開演します。楽屋のモニターからは高座の様子が聞こえてきます。


蝶の治さん

「今日は遊京兄さんと初めての二人会ですよ。ありがたいですねぇ。

 ~マクラあれこれ15分ほど~

 ふっふっふ。私ねぇ、まだ落語に入りませんよ。今日は私、このまま喋りつづけますよ。50分喋りつづけて遊京兄さんの持ち時間を10分にしてやりますよ~」


遊京

「……(怖いなぁ)」


 35分で降りてきました。


 (怖いなぁ)


 私も蝶の治さんの空気に飲まれ、高座でおかしな感じになってしまいました。

 思ってもないのに都電の悪口を言ってしまいます。(怖いなぁ)

 そのまま鰻の幇間へ。客席は静かなのに楽屋はなにかにぎやかです。(怖いなぁ)


 久しぶりに大汗をかきました。。。(怖いなぁ)


 そこから高座に蝶の治さんを呼んでトークが始まります。

 

 なんといいますか、地獄絵図でした。

 

 私、蝶の治さん、お客様、それぞれがアクリルのケースに入れられているかのようでまるでやりとりが成立しないのです。お互いになにも聞こえていないかのような。今までトークをやったことは何度かあります。アフタートークの方が最初にやるよりあたたまっていて、いい雰囲気になるはずなのですが、あたかも私、蝶の治さん、お客様、みんなが初めてそこであったような、そしてお互いなぜここにいるのか分からないような雰囲気。


 そしてぼければぼけるほど、つっこめばつっこむほど、アクリルケースの距離は離れていきます。


 悪夢。


 静寂の中、客席の温厚そうなおばあちゃんが悪夢から私たちの目を覚ましてくださいました。


おばあちゃん

「盛り上がってないからよ!」


蝶の治さん

「いや、そんな。」


おばあちゃんは蝶の治さんに向かって言います。


おばあちゃん

「盛り上げなさいよ!」


遊京

「(怖いなぁ。蝶の治さん、かわいそう。。。)」


おばあちゃん

「あんたもよ!」


遊京

「ひぃ!!」


おばあちゃん

「あんたも!あんたも!盛り上げなさいよ!!」


 なんとか終演。


 一生いろは亭から出られないかと思っていました。


 お見送りに立つと、お客様みなさんが「お疲れ様でした。」と言いながら出ていきました。(怖いなぁ)


 



 楽屋が騒がしかったのは蝶の治さんがホワイトボードに油性ペンで書いてしまったからです。(怖いなぁ)


 さて、


 このピラフといえば、喫茶山の音です。



 同期会の思い出のお店。一人で涼んでまいりました。



 堀船三丁目会館はすっかりきれいに完成しておりました。中にはエレベーターもあるそうです。

 怖いなぁ。



 さて、本日は鈴本演芸場昼の部、遊京は12時30分の上がりです。

 ご来場お待ちしております!!